どこに行ってもいじめ・パワハラにあってしまう理由

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昨夜、知らないおじさんにからまれた。いきなり。ホテルの食堂で。

昨日は出張先への移動日でした。

300キロ近くの長距離運転をしたので、けっこう疲れていました。

一日の仕事を終えて、ホテルに着き、食堂で夕食をいただきました。

唐揚げ&焼きそば定食でした。(どうでもいい)

食事を終えて、部屋に帰ろうとしたとき、

近くにいた50代半ばくらいのおじさんに話しかけられました。

「何者やおまえ」

ナニモノとはどういう意味?どこかの方言かなにか?

わけがわからなかったので、

「ん?なに?」

というと、

「何者やおまえ、(-_-)こんな顔して」

とおじさん。

ああ、ケンカ売られてるのか・・・とやっと認識した瞬間、つい反射的に、

あ、すみません、なんでもないです

などと言うわけがなく、

「あ?なんや?」

と言っておじさんとの距離を1メートルくらいに詰めた。

おじさんの声は小さくなり、ゴニョゴニョと何か言っている。

おじさんとの距離をもう一歩詰める。

「どういう意味で言ってんの、それ」

おじさんがしゃべらなくなったので、それ以上は何も言わず、その場から立ち去った。

正直、ちょっと怖かった。

ああ物騒だ。

こんなピリついた場面に出くわしたのはいつぶりだろうか。

僕は基本的に平和主義で、

「みんな仲良くしようよ」派なので、

こういう場面は好きじゃないのだけれど、今回は瞬間的に怒りがわきました。

そして、僕がとった行動は間違っていなかったと思っています。

では今回は物騒な話に関連して、

いじめやパワハラの加害者・被害者の心理と、

どこに行っても被害にあってしまう理由についてお話ししたいと思います。

いじめ・パワハラ加害者はターゲットを選別している

いじめやパワハラの加害者は、いじめる相手を確実に選んでいます。

どんな相手をターゲットに選ぶのか?

それは、

自分より弱そうな相手

そして、

いじめても反撃してこなさそうな相手

です。

いじめやパワハラをする人の心理的な傾向としては、

自尊心が低く、自己愛が肥大している

そして、怒りと恨みを溜め込んでいる

というものがあります。

自尊心とは、自分のいいところも悪いところも含めて、自分自身の存在を肯定的に受け止めて大切に思う気持ちのこと。

自己愛とは、自分を好きと思う気持ちのこと。

自己愛が肥大している状態というのは、現実の自分以上に自分を高く評価して、理想の自分を現実の自分だと勘違いしてしまっている状態のことです。

いじめ加害者は、自尊心が低い人が多く、ありのままの自分を受け入れられず、自分の中に安心感が育っていない場合が多いです。

自分の中に安心感がないので、安心感を外に求める。

周りの人と比べて自分はどうか?

自分は周りの人より上か?下か?

ということが気になってしかたがないのです。

それに加えて、自己愛が肥大しているから、

自分は間違ってない、上に立つの人間だ

と考えて、人をいじめるようになる。

その根底には、怒りや恨みがあります。

過去または現在において、表立って出すことができない怒りや恨みは、時間がたったところで消えることはなく、

出しやすい相手、ターゲットに向かって発散されます。

これを心理学用語で、「怒りの置き換え」といいます。

どこに行ってもいじめ・パワハラにあってしまう理由

いじめやパワハラは許されるものではない、ということを断った上で申しますと、

どこに行ってもいじめやパワハラにあってしまうのには原因があります。

それは、

いやなことをされてもいやだと言わない

言い返さない

自分の意見を言わない

そして、

理不尽な扱いをされても黙って飲み込んでしまうからです

「自分さえ我慢していれば、この場が丸くおさまる」

と。

いじめ・パワハラをする人の心理は先ほど述べたとおりです。

例外はもちろんあると思いますが、

人をいじめて安心したい加害者と、なんでも我慢して飲み込む被害者は、

悪い意味で非常に相性が良いのです。

こうして、いじめ・パワハラにあう人はどこに行っても被害に遭いやすい、という状況につながります。

理不尽な扱いを受け入れてしまう理由

さらに、受け入れがたい事実かもしれませんが、

いじめやパワハラなど、理不尽な扱いを受け入れていることにはメリットがあります。

メリットなんてないと思われるかもしれませんが、

人間は不快を避けて快を求めるという原則に従って、

本人の中でメリット0%・デメリット100%の行動を取ることは決してありません。

では理不尽な扱いを受け入れるメリットは何か?

それは

  • 相手と争いになることを避けられて安心が得られる
  • 相手からさらに嫌われることを避けられて居場所が得られる

ということ。

さらには、

被害者でいることで自分の選択・行動に責任を持たずにすむ

自分の人生がうまくいかないことを人のせいにしていられる

という大きなメリットがあります。

そのメリットを握りしめて耐えているうちに、理不尽な扱いはどんどんエスカレートしていきます。

痛いところですね。

でも、

理不尽な扱いをさせることを許しているのは自分なんだ

という痛くて見たくない、現実の自分を受け入れることが、問題解決の第一歩として絶対に必要です。

この現実を受け入れない限り、どこに行っても理不尽な扱いを受けるという状況が続くことになります。

私がいじめられていたときの話

僕も過去に2度いじめられた経験があるので、つらい気持ちは痛いほどわかります。

1度目は小学校の頃に塾で同級生に。

2度目は中学の時は部活の先輩と同級生に。

いじめられていた当時の僕は、いやなことをされても、言われても、

「いやだ」とか「やめろ」とかは一切言ったことがありませんでした。

恐怖と無力感で何も言えず、ただ黙って耐えているだけでした。

そのうち、いじめ加害者が飽きて自然にいじめはなくなったのですが、

僕自身は何も行動をせずに時が経つのを待っていただけでした。

とてもくやしくて、情けなくて、自分がイヤになるような経験でした。

その後、僕は中3からボクシングを始めました。

今度いじめてくるやつがいたら、問答無用でぶっ◯す

という負のエネルギーで。

それ以降、いじめや嫌がらせなどを受けることはなくなりました。

大学4年からは筋トレも始めて、どんどんデカくなっていったので、

いじめ・パワハラなど皆無な人生になっていきました。

この話あんま参考にならんし、関係ないですね。

ただ、いま振り返って思うと、

もし人から攻撃されたりイヤなことをされたら

僕は抵抗できないかもしれない

だから誰も僕に攻撃してくるなよ

という潜在意識によって、

抑止力としての筋肉の鎧を身に付けていったのかもしれません。

腕っぷしと筋力を鍛えて強くなった気でいましたが、心は臆病なままだったのかもしれません。

正当な怒りは表現してもいい

話は戻って、

昨夜、僕がおじさんにからまれたとき、自分の尊厳を守るための行動が取れたのは、

これまでに複数回の心理セラピーセッションを受け、

「僕はもう理不尽な扱いを受け入れないという決意と

「僕は自分で自分で守るための行動ができる」という体感を

くり返しくり返しやってきたから

だと思いました。

使った言葉は汚かったかもしれませんが、後悔はしていません。

というか、後悔するようなことにならなくてよかったと思っています。

怒りという感情は、表現することだけでなく感じることすら忌み嫌われるような風潮がありますが、

本来、怒りとは自分や自分の大切なものを守るための大切な感情です。

ときには、目の前の問題を解決するための爆発的なエネルギーにもなります。

だからこの記事を読んでくださっているあなたには、

怒りも含めたすべての自分の感情を大切にしてほしいなと思います。

さいごに

ここまでの話を読んだ上で、それでも、

「理不尽な扱いをされることに対して、NOと言えない」

「怖くて怖くて、反論なんてできるわけがない」

さらには、

自分の考えを話そうとすると、

  • 頭が真っ白になって何も考えられなくなる
  • 喉が詰まって話せなくなる
  • 動悸や冷や汗

このような体の反応が出る場合、過去のトラウマが影響している可能性があります。

脳が

「危ないからやめとけえええ」

と体を止めている状態です。

そういった場合は、無理やり行動する、ということはおすすめしません。

もしも無理やり行動して、恐れていたことが起きてしまったら、恐怖をさらに強めることになり、

「やっぱりダメだった」

「もう二度と人と関わりたくない」

とトラウマを強化しかねないからです。

なので恐怖が強くてどうしようもないという人は、

まず心理セラピーでトラウマを扱い、恐怖を軽くしていくようなアプローチを選んだほうがよいです。

そのときは、元いじめられっ子として、全力であなたの問題解決をサポートしたいと思っています。

余談

ここ2ヶ月間、筋トレを一切せずに心理の勉強をしていたのですが、

そのせいでバルク(筋肉のデカさ)が落ちて、おじさんにからまれるという失態を演じてしまったのではないか?と考え、

今朝からジムでの筋トレを再開しました。

また性懲りもなく、筋肉の鎧を身に着けようとしているあたり、

精神的な成熟への道のりは、まだまだ長いかもしれません。

【参考記事】

『どこへ行ってもパワハラを受けるのはなぜ?』
みなさん、こんばんは! 心理セラピストのかとう ようこです。   明日は祝日ですね!みなさん、いかがお過ごしでしょうか?...

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