子どもが3歳になった父親の日記

ブログ

息子が3歳になった。

息子が生まれ、僕が父親になってから、もう3年が経った。

誕生日プレゼントでもらった恐竜のおもちゃで、

「ガオー、スピノサウルスだぞー、ガオー」

と楽しそうに遊んでいる息子を見ていると、純粋にうれしくて、

ほっとするような、

安心するような、

心がじわーっと温かい気持ちになる。

幼少期の関わりが大切な理由

「三つ子の魂百まで」

とはよく言われることですが、これは本当にその通りで、

幼少期に、両親と心の通った温かい関わりを持つことは、非常に大切です。

両親と心の通った温かい関わりを持つことで、

  • 人は自分を助けてくれる
  • 人と関わることは楽しいことだ
  • 自分は愛される大切な存在だ

こういった前提を自分の中に育っていきます。

人と温かい感覚で繋がることができ、安心して自分の人生を歩んでいけるようになります。

一方、心理セラピーを受けに来られるクライアントさんの多くは、幼少期より両親その他から不適切な養育を受けて、傷ついてきた方ばかりです。

過酷な幼少期を生き抜くために身に付けた生存戦略は、その人の生き方となり、人とのつながり方となり、生涯にわたって影響を及ぼします。

  • 人は嘘をつく、だから信用してはいけない
  • 人は自分を傷つける、だから近づいてはいけない
  • 自分はいてもいなくてもいい存在、だから迷惑かけないように目立ってはいけない
  • 自分は愛されるに値しない、だから自分を犠牲にしてでも人に尽くそう

様々な信念・先入観・思い込みが形成していく上で、6歳ごろまでの影響が大きいといわれています。

なぜかというと、本能や感情を司る脳の領域である大脳辺縁系の発達は、6歳前後までの成長が著しいからです。

脳の発育にとって大切な幼少期に、適切な安心感をもらえなかった場合、様々な問題が生じますが、

一例として、大脳辺縁系の扁桃体の発達に問題が生じます。

扁桃体の役割は、恐怖、不安、悲しみ、喜び、などの情動の処理をすること。

言い換えると、快・不快、好き嫌いの判断、目の前の相手が敵か味方かの価値判断などを行うという役割です。

脳が急速に発達する幼少期に、恐怖や不安、危険を感じる状況が慢性的に続くと、この扁桃体が危険に対して過剰反応しやすくなります。

過敏になった扁桃体は大人になってからも過敏なままで、そのせいで、

恐怖や不安を過度に感じてしまったり、

ちょっとしたことですぐカッとなって臨戦体制になったり、

対人関係の問題や生涯を通しての生きづらさにつながっていきます。

脳が健康に発達していくためにも、幼少期というのは非常に大切な時期なのです。

幼少期が大事な理由は他にも山ほどありますが、

ここまで書いておいてなんだけど、

今日はなんか、そういう理屈っぽい話を書きたい気分じゃないんだよ。

子どもが3歳になった父親の日記

心理の勉強を始めてからというもの、

親子、夫婦、兄弟・・・家族というものについて考えることが増えました。

心理セラピーのセッションの中で、子どもにとって地獄といっていいような家族関係をたくさん見ていると、

否が応でも、親であることの責任の大きさを実感するからです。

僕は親としてちゃんとやれているだろうか?

ちゃんと、ってなんやという話ですが。

子どもには、自分の好きなことを好きなように選んで、自分の人生を自由に生きていってほしい。

その土台となる安心感を育む時期が今だと思っています。

この安心感の正体は、

自分は親から大切にされていて、心が通じ合っていて、守ってもらえるのいう感覚

だと思います。

この安心感が心の中に育っていくことで、安心して外の世界に飛び込んでいく勇気が生まれ、

その一つひとつの挑戦が子ども自身の人生を形づくっていきます。

僕たち親がこの安心感を、子どもにあげられているかどうかは、子どもにしかわかりません。

「私はちゃんと子育てしている」

などと思うことは傲慢です。

「自分の子育てはこれでいいのかな」

と疑問を持ち、ふりかえり、考えつづけることが大切だと思っています。

そんなことを考えながら、

いつか抱っこさせてもらえなくなる日まで、たくさん抱っこしてあげたいと思っています。

・・・なんか今日はきれいごとを書いちまったな。

きれいごとはなるべく書かない、ってブログを始めたときに決めたのに。

ちなみに息子の誕生日に、

「生まれてきてくれてありがとう」

と伝えてみたところ、

「ぼくね、ママのここ(おなか)から生まれたんよ」

と、

そんなこと知ってますがなにか?

と言わんばかりの、ふつーの顔をして言われました。

うん、それでいい。

親に気なんか使わず、そのまんま、自由に生きていってくれ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました