頭がだるくて、身体が鉛のように重い
気力もなく、やる気が出ない
何もしたくない
もう、つかれた
そんな状態が数日ではなく、数週間、数ヶ月、もしくは数年と続いている。
そんな、心も身体も疲れてしまったあなたに向けたお話です。
人が疲れるのは自分を出し切ったときではない
人が疲れるのは自分を出し切ったときではない
人が疲れるのは自分を抑え込んだときである
自分の自然に湧いてきた感情を抑え込むことを「抑圧」といいます。
感情の抑圧をしているときというのは、
ブレーキを踏みながら、アクセルを踏んでいるようなもので、
自分の望む方向にはちっとも前に進まないのに、エネルギーだけを大量に消費していきます。
このとき感じる“疲れ”というのは、
体を動かしたあとの、すっきりとした爽快感をともなう疲れとは、まったく別種類のもので、
頭がだるい
身体が鉛のように重い
気力がない
やる気が出ない
もう何もしたくない
といったたぐいの、不快感が全面に出てくるような疲れです。
心身ともに疲れを感じているとき体の中で起こっていること
このとき、体の中では「コルチゾール」というホルモンが分泌されています。
コルチゾールはストレスを感じたときに分泌されることから、
通称「ストレスホルモン」と呼ばれています。
コルチゾールの役割は、超ざっくりいうと、体内でエネルギーを作り出すという役割です。
ストレスのかかるような危険な状況で、戦ったり、逃げたりするためのエネルギーを作り出してくれるのです。
ゆえに、コルチゾールは、一時的なストレスに対応するために必要なホルモンなのです。
しかし、長期間、ストレスを抱えた状態がつづくと、コルチゾールの分泌が慢性的に高くなります。
これがうつ病や不眠症などの精神疾患、生活習慣病などのストレス関連疾患の一因となることがわかっています。
感情を抑圧することはストレスになります。
抑圧が多い人は、コルチゾールの過剰分泌によって、慢性的な疲労状態になるのです。
抑圧から来る疲れの解消法
じゃあどうすればいいか、って話ですが、
抑圧から来る疲れの一時的な解消法は簡単です。
体を動かすこと
心臓の動きがドクドクと速くなって、
息がハアハアと上がって、
じんわりと汗をかくような運動をすれば、頭はスッキリします。
散歩、ランニング、筋トレ、各種スポーツ
心拍さえ上がれば、なんでもいいです。
ただ、これは一時的な解消法なので、日常に戻ればまた“疲れ”はやってきます。
では、抑圧から来る疲れの根本的な解決法はなにか?
もうおわかりですよね?
抑圧をやめること
人は自分の本音、欲求に従って動いていれば、疲れません。
たとえ体は疲れても、心は疲れません。
疲れさえも心地よく、夜にはスッキリ眠れます。
「今日もよくやった、やりきった」
と。
なぜ抑圧をしてしまうのか
抑圧をやめればいい、とはいっても、抑圧していることには必ず理由があります。
なにかしらのメリットがあるんですね。
- 嫌な仕事でも心を殺してこなしていれば、お金がもらえる
- パワハラされても歯を食いしばって耐えていれば、居場所が得られる
- モラハラされても「ごめんなさい」と言って自分が悪いことにしていれば、孤独にならずにすむ
これらのメリットの根底にあるものは、恐怖です。
お金がなくなる恐怖
居場所がなくなる恐怖
孤独になる恐怖
抑圧とは、恐怖を避けるための、防衛反応なのです。
さて、最後に、あなたに質問です。
もしも恐怖がなかったら、あなたはどうしたいですか?
そこにあなたの本音があります。