リトリーブサイコセラピー応用・実践コース2ヶ月目アシスタント

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2月22日、23日はリトリーブサイコセラピー大阪応用・実践コースの2ヶ月目でした。
午前は講義、午後はセッションという構成です。
今回もアシスタントとして参加してきましたので、印象に残ったことを記録しておこうと思います。

家族連鎖

子どもは良くも悪くも親に似ます。

性格が遺伝する、成長過程で似てくる、ということだけではなく、

  • 人との関わり方
  • 家族との関わり方
  • 恋愛、結婚観
  • 仕事に関する考え方
  • お金に対する考え方
  • 死生観
  • 人生観

など、生き方に関わるさまざまなものを受け継ぎます。
いいものもあれば、悪いものもあります。

今回、父方、母方それぞれの家系から受け継いだものを見ていくワークをしたのですが、

わたし自身、振り返ってみても、本当に多くのものを引き継いでいることに気づきました。
これは過去に自分でやってみたこともあったのですが、改めて考えてみるとおもしろかったです。

私は母というより、父から受け継いだもの・似ているところが多いと感じています。
たとえば、

  • 自己愛が強いところ
  • 劣等感が強いところ
  • 女性に弱く、依存しているところ
  • 家庭がイヤになると、外に逃げるところ

特に、女性に弱い、外に逃げる、ってところは、かなり悩んできたところでもあります。
ここを正面から受け止めるかどうか。
ここが、次の世代の子どもたちに問題を連鎖させるかどうかの、ターニングポイントになるところだと思うので、真正面に置いて向き合い続けたいと改めて思いました。

逆に父から受け継いだ良いところといえば、

  • 仕事をがんばるところ
  • 会社、組織の中でのポジション取りが上手く、成功しているところ
  • 常識にとらわれず、目的を達成するために本質を見ようとするところ
  • 子どもと遊ぶのが上手いところ

あと、父方、母方の祖父たちはともに、

  • 穏やかで、寛容、いつもニコニコしている

これはじいちゃんたちから引き継いでいるなと思いました。

いいところも、悪いところも家系から来るものを引き継いていると改めて感じました。
そして一番大事なことは、

なにを引き継いで、なにを引き継がないか

それを決めることができるのは、家族連鎖に気づいた人だけ

だということです。

いくら代々家系から受け継がれているものがあったとしても、

現状を選んでいるのは、いつも自分

自分で選んでいるからこそ、自分で選び直すことができる

この考え方は未来は自分で変えていけるという希望になります。

家族の中での犠牲者のポジション

今回もセラピストとしてセッションをさせていただいたり、セッションを見ていて思ったのは、

幼少期に家族の中で、犠牲者のポジションだった人が多い
そして、犠牲者のポジションだった人は、恨みが強くなる

ということです。

犠牲者のポジションというのは、たとえば、

  • 自分だけ家族から仲間外れにされていた
  • 他の兄弟はかわいがられているのに、自分は叱られてばかりだった
  • 親のストレス発散の道具にされていた

などです。

子どもは親がいないと生きていけないので、どんなにつらく過酷な環境でも、その環境に適応するように、自分を合わせていきます。

本当は優しくされたい、大事にしてほしい

そう思って求めていても叶わない状況であれば、自分の欲求を押し殺して、自分の感情を凍結させていきます。

そうしていないと、さびしすぎるし、悲しすぎるからです。
このさびしさや悲しみは時間をかけて、怒りや敵意、人に対する不信感に変わっていき、人を憎む生き方につながっていきます。

しかし、根っこにある感情は、「愛されたい」という純粋な欲求です。

「愛されたい」という自分の気持ちを認めることは、すなわち、

「愛されていない」という現実に直面することを意味します。

だから、幼少期に犠牲者のポジションだった人は、このつらすぎる現実から目を逸らすために、自分の本当の欲求や感情を感じないようにして、自分自身の心を守っているのです。

これが犠牲者のポジションだった人の心理であり、愛着障害の心理でもあります。

こういった人は大人になってからも、

  • いい人のふりがやめられない
  • 支配的な人のいうことに従ってしまう
  • 頼まれると断れない
  • 人の役に立つ自分であろうと無理をする
  • 人のお世話をすることがやめられない

といった問題を抱えやすいです。

なぜなら、そうしていないと、

  • 自分は無価値だ
  • 生きる価値がない
  • 自分は醜い存在だ
  • 自分は恥ずかしい存在だ

といった感覚が湧き上がってくるからです。だからこそ、

  • 人の役に立つ自分
  • 素晴らしい自分
  • できる自分
  • 人に好かれる自分

でなければ生きていてはいけない、嫌われて孤独になってしまう、といった思い込みを持っており、自分を縛っているのです。

犠牲者のポジションだった人は、

  • 人に助けてもらう
  • 支えてもらう
  • ありのままの自分を受け入れてもらう

といった経験が圧倒的に不足しているため、心を支える土台となる安心感がなく、精神的に不安定な状態になりやすいです。悲しいことですが。

心理セラピーのセッションでは、過去に傷ついてきた心やトラウマ経験を癒していきます。
セッションは、人に受け入れてもらう、支えてもらう、助けてもらうという経験になり、心の土台となる安心感を体感するいい機会にもなりますので、ぜひご活用いただければと思います。

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