リトリーブサイコセラピーハイパートレーニングコース5ヶ月目

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1月27,28日は心理セラピスト養成コースである

リトリーブサイコセラピーハイパートレーニングコースの5ヶ月目でした。

5時半起きで、広島から大阪まで新幹線で移動です。

そして、講義前に受講生同士で朝練からスタートしました。

今回、印象に残ったことを記録します。

自分を客観的に理解するのは難しい

自分のことを自分で客観的に理解することは難しい。

人はなぜ悩むかというと、その答えのひとつは、

自分を客観的に理解できていないからだと思います。

悩みや問題を抱えている人の多くは、

「自分が選べる選択肢はこれしかない、でもこの選択肢はつらくてイヤ」

という、視野が極端に狭くなった状態であることがほとんどです。

心理セラピーでは、この狭くなった視野を広げるために、質問をたくさんします。

質問を通して、

「選択肢はこれしかない」というのは事実か?

他に選択肢はないのか?

他に選択肢があるのに、この選択肢を選んでいるのはなぜか?

心理セラピーでは、こういったことをクライアントさんと一緒に確認していきます。

「選択肢はこれしかない」と思い込んでしまう原因がトラウマです。

トラウマというと、「忘れることができないネガティブで衝撃的な体験」を想像されるかもしれませんが、

幼少期から繰り返し行われた不適切な養育もトラウマにあたります。

心理セラピーでは、後者を扱うことのほうが圧倒的に多いです。

心理セラピーの目指すところは、トラウマを癒すことで、

「選択肢はこれしかない」

という行き詰まった状態から、

「他にも選択肢はあるし、どれを選んでもいい」

という視野の開けた状態に持っていくことです。

自分の中の闇を受け入れる

今回、一番印象に残ったことは、

自分の中にある闇の部分を受け入れていないことが生きづらさにつながる

という話です。

完璧な人間はいない

そんなことはある程度、常識ある大人であればわかっているはずです。

でも、感覚的にはどうでしょうか?

ずるい自分

自分勝手な自分

優しくない自分

誰かに対して敵意を持っている自分

誰かのことが嫌いで嫌いでたまらない自分

できない自分

やる気のない自分

弱気で怖がっている自分

このような、ブラックな自分に対して、

そんな自分もOK

と心から思えているでしょうか?

こういったブラックな部分がある自分に対して、

ブラックな自分はだめだ

という感覚があるとしたら、それは生きづらさにつながってしまいます。

たとえば、「誰かに対して敵意を持っている自分」に対して、

こんな自分はだめだ、と思っていたとしたら、

相手に対する敵意をなくそうとしたり、

なくすことができなければ、自分の本音を隠して取り繕った自分を装うことになるでしょう。

敵意のない自分を装うこともできないときには、

「私を怒らせるあいつが悪い」

と開き直って、相手を責めたり、陰口を言ったりすることにつながります。

そして、敵意をなくそうとしてもなくせない、そんな自分を認めたくもないという状態が続けば、

自分を責めてしまい、うつっぽくなってしまう場合もあります。

このように、自分の中にあるブラックな部分をなくそう、隠そうとすればするほど、どつぼにはまっていき、自分の心や人間関係を損なう方向へと向かってしまいます。

このように自分を損なうような行動をしてしまう根本原因が、

自分の中にある闇の部分を受け入れていないことなのです。

では、どうすればいいか?

逆をやればいいのです。

自分にはいいところも悪いところもある、それでいいと受け入れる

言い換えると、

ありのままの自分を受け入れる

ということです。

このような、良いところも悪いところもある、ありのままの自分を受け入れている心理状態のことを「統合」といいます。

清濁併せ呑んだ、自我の「統合」された状態

心理セラピーの目指すところはここなのです。

理屈ではわかりました。

とはいっても難しいなあ

とも思いました。

僕の感覚として、何か心理的な問題があって、その問題を乗り越えたとして、

よっしゃ楽になったぞ

と思っていても、また別の問題が出てきて、

またかよ

って落ち込んで・・・

これの繰り返しだなと思います。

それこそ、完璧な人間なんかいないので、悩みが消えることはなく、

おれ全然変わってないなあと思ったりするけど、

自分をふりかえって、1年前、2年前の自分と比べてみると、けっこう変わってた

みたいなことは多いなと思います。

そう思うと、

ま、いっか

なんとかなるやろ

という楽観的な気持ちになったりします。

人を傷つけたり、迷惑をかけておいて、「ま、いっか」はよくないですが、

自分の取った行動に責任を持つのであれば、

「ま、いっか」と思える気楽さは、生きやすさにつながると思います。

むずかしいよお

今回、クライアントさんのセッションをさせていただいたのですが、

手も足も出ず、くやしくて泣きそうでした。

セラピスト修行の道は長く険しい・・・

人の心はどこまでいってもわからないし、想像することしかできない。

人の心どころか、自分の心もよくわかっていなかったりする。

わからないからこそ、つながりを感じる瞬間に、人は幸せを感じる。

心理の世界はどこまでも奥が深くて、やりがいがある。

心折れそうになるときも多々あるけど、コツコツ続けていこうと思います。

心理が好きだからね。

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